薬剤が効くつまり、効かない詰まり

こんにちは、横浜市旭区発で排水管の詰まりを抜いているアサヒ排水サービスの清水です。

今回は薬剤のお話です。

手軽で、比較的安価で、排水が流れないときに思い浮かぶのはまずパイプクリーナーなどの薬剤ですよね。

この薬剤、実際のところ効くのか効かないのか業者目線で見てみようと思います。

詰まりの代表選手、まずトイレ。

薬品入れる業者さんもそれなりにいるみたいですが、うちはポンプからいきます。

薬品は効くのか効かないのかわからないし、扱いが面倒だし、意外と値段も高いし。

ネット情報では魔女の調剤みたいないろんな民間療法的なものがあるみたいですが、効果は定かじゃないような気がしますw。

やっぱりすっぽんですよ。だめなら便器外すしかないです。その先は高圧とかいろいろあるけど演技がうまいぼったくり業者には注意してください。

尿石は溶かす薬はありますが、詰まりの原因となる場所（排水管内）に固着したものの除去は難しいので業者に相談してください。

つぎキッチン。

これ、微妙です。

基本脂詰まりなのでそれを溶かすと流れるのですが、個人的には熱湯が効く気がします。

排水管の耐熱温度は60℃なので、給湯器の温度設定めいっぱいくらいまでで。

PPスルーＫなど発熱する薬なら効くかもですが、扱いが危険ですし、脂で満たされた排水管にはどれも限定的です。

洗濯機。

ほぼ全くききません。

洗濯で出る糸くずなどの繊維は薬品では溶けません。

キッチンとの合流先で脂が詰まっている場合などを除き排水トラップが汚れているだけのことがほとんどなので、まずは排水トラップのお掃除をしっかりするのが先です。

洗面、お風呂

ききます！

髪の毛をはじめとするタンパク質系の汚れがメインなので効果はてきめんです。

注意が必要なのは浴室などの排水トラップはやはり分解清掃が欠かせません。

こまめに薬剤で溶かしてあげれば詰まることもないのですが、そんなマメな方は言わなくてもトラップのお掃除くらいやってるよという方ばかり。

詰まった時には毛髪などの汚れがどっさりなので、薬剤で溶かすのは大変ですし、手で取り除く方が早くて確実でお金もかかりません。

あと、使用法を誤ると変色したり金属は錆びるので使用方法をしっかり守ってください。

いかがでしたでしょうか。

ネットではPPスルー最強などというコメントが溢れていますが、業者的目線だと使える場所も効果も限定的ですし、使用方法を守らないと排水設備を傷めたりします。

私としては詰まり予防に活用していただくのがいいのかなと思います。