節水トイレは詰まる? 【排水管の詰まり】 ~横浜市 トイレのつまり アサヒ排水サービス~
- ASAHI DRAIN
- 2023年4月13日
- 読了時間: 4分
更新日:4月23日
先に脱線の話題から。
便器の多くが陶器でできているので、タンク内の稼働部品を交換すればかなり長く使うことができます。
ただ、見落としがちなのがタンクと便器の接続部にある密結パッキン。
詰まりなどで便器を外したりしていれば、劣化してボロボロのパッキンは再利用できないので交換されてることもありますが、手つかずの場合20年を超えたくらいでごくまれに漏水事故が起きたりするので注意を。
さて、そんな古い便器、水漏れなどのトラブルで部品交換すると結構いい金額取られますよね。
お高めの料金設定の業者に見積を取ると新しい便器に交換したほうが安かったり。
しかも今どきの便器は超節水。古いタイプだと13リットル流していた水が5リットル前後に減るので、水道代は確実に下がります。
メーカーの試算などを見ると、標準的な4人家族で年間15000円近く節約できるとかできないとか…。
そう考えると交換は理にかなった選択だといえます。詰まらなければ。
晴れて新しい便器に交換して1週間後、通水したあとにゴソゴソ音がしておかしいぞって思い始めた矢先、トイレが詰まってシュポシュポやってもなおらない…なんてことがたまにおきます。
詰まりの状況を観察してみると、ゆーっくり水位が下がって、そのまま便器の水がなくなって、ポコポコ音がして…
排水管の詰まり発生です。
ちなみに、便器に紙が引っかかって詰まるとゴソゴソやポコポコ音はしないことがほとんどです。
超節水+排水管の詰まりのタイトルでネタバレしていますが、まあそれですね。
流す水の量が極端に減って詰まる。
でも、実はその原因、そんなに簡単ではなくていくつか考えられます。
① 流したものが排水管内に残る
戸建は下水まで長い経路で家の周囲を引き回している場合が多く、今までの半分以下の水量では流しきらないことがあります。
古い桝で紙が引っかかりやすかったり、施工上の制約や地盤が動くなどで勾配不良が発生している場合などはなおさらです。
桝や排水管の更新ができればいいのですが、今まで流れていたことを考えれば、夜寝る前や外出の前など、使用頻度が下がる前にでも余計に通水してあげるのがいいかもしれません。
② 排水管内に尿石がついている
原理は①と同じです。
尿石のせいで滑りが悪くなって少量の水では引っかかってしまうこともあり、これも超節水便器にしたら詰まる原因のひとつです。
排水管が紙や汚物で詰まったらほとんどの場合高圧洗浄で詰まりを抜くわけですが、この作業で管壁の尿石がはがれて折り重なり、作業後はより高頻度に詰まるようになることがあります。
尿石を取る方法はいくつかあるのですが、ちょっと高度な作業になるのでそれができる業者さんを探す必要があります。

③ 糖尿病、高血圧の薬の影響
これも似たような原理ですが、薬に由来する物質が管壁に分厚く付着、閉塞が進んで通り道が細くなった排水管を、これまでは水量で押し流していたものがそうはいかなくなったというケースになります。
徐々に詰まる頻度が上がり、桝など目視できる所は正常なのに、頻繁に詰まりを繰り返すのでおかしいと思って調べたらこれだったということがたまにあります。
原因となるのは黒いゼリー状の物質で高圧洗浄で取ることができますが、カメラで見ながら丁寧に作業しないと取り残す可能性が高く、エルボなどに残ると再発してしまいます。
この場合も尿石同様ちょっと高度な作業になりますので、最低限薬の影響で発生する詰まりがあるということを知っている業者さんを探す必要があると思います。
超節水便器に交換することが悪いというよりは、便器以外も汚れたり劣化したりするので、排水管などの手入れや更新も必要だということです。
便器交換で節水しても、詰まって業者を呼べばそれ以上の金が吹き飛ぶという考えの一方で、それは経年使用により蓄積してきた排水管の問題を無視した結果であり、そちらのメンテナンスも必要経費と考えなければいけないと思います。
便器の交換が詰まりのきっかけになることがあるのは確かだと思いますが、実際はそうでもない家の方がはるかに多いはずで、詰まったらなんでもかんでも節水便器が悪いとはいえません。
繰り返す詰まりでお困りの場合は、一度しっかり調査してみることをおすすめします。






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