例えば『2階キッチン排水つまり』のリアルな料金と作業内容…
- ASAHI DRAIN
- 2024年12月8日
- 読了時間: 6分
更新日:8月27日
こんにちは、アサヒ排水サービスの清水です。
施工料金が高額になる詰まりの代表選手といえばキッチンの排水詰まり。
中でも戸建で2階以上にあるキッチンは階下漏水事故リスクもあり難易度が高く、高額な作業になることはしばしばあります。
多くの『水道屋』が対処できるのは詰まった排水ホースの交換、ピーピースルーなどの薬剤、ローポンプ、手動トーラーくらいまで。
中には電動トーラーやポータブルの高圧洗浄機を持っているスタッフさんもいたりして、その場合の対応力はグンと上がりますが、それでも階下に部屋があるキッチンへの施工には大きなハードルがありますし、カメラによる確認をしないなど不完全な作業だとその時は流れても『再発』する可能性があります。
仮に再発保証はあっても、お客様が求めるのは再発しない施工です。
そこでちゃんとやろうと思うと多くの水道屋が協力業者を持っているのでそちらの専門職を招聘することになるかと思いますが、外注で職人を雇えば見積金額にはね返るわけで…
そんなわけで『相場』があってないような業界なので、いざという時の参考や心構えとして読んでいただければと思います。
今回は、数年前にキッチン詰まりを抜いてもらったのにまた詰まったという想定のお話です。
ではまずは詰まりの状況の設定から。
◎物件:築22年 2階建 2階キッチン
・3年前に排水が詰まり、業者に高圧洗浄をしてもらった
・作業で流れるようになったがほどなくしてポコポコ音がするようになった
・薬品や熱湯で何とかしのいでいたが、2日前に全く流れなくなった
ありがちな詰まりではないでしょうか。
同じ業者に同じ作業をしてもらうというのも一つかもしれませんが、3年は早いです。
これ、明らかに3年前の作業での取り残しが原因で、早期に詰まりが再発しているといえます。
『いい人だった』や『良心的な金額だった』という理由で同じ業者を呼ぶ方もいらっしゃるかもしれません。
ですが問題は再発したということ。
作業内容をグレードアップしてしっかり対応できる業者なら再依頼でもいいかと思いますが、同じ作業しかできない業者だと同じことを繰り返します。
20年以上経過している物件の詰まりは相当頑固で、私の経験では高圧洗浄だけではなかなか落としきれないこともよくあります。
ではアサヒ排水サービスの具体的な見積がどれくらいになるのか見ていきましょう。

めちゃ高いですよね。
でも、これを見て「安い」とおっしゃる方も一定数いらっしゃって、この業界の闇を感じることがあります。
ただ、絶対これだけかかるわけではないし、これ以上になることがないわけでもありません。
アサヒ排水サービスでは、『外注』という固定費用が発生しないので、詰まりの状況を見て最小限のご提案が可能です。
作業ごとの料金はウェブサイトで公開していますが、どんな組み合わせでいくらになるのかわからなかった方も多いと思います。
うちの場合は作業ごとに料金設定しているので、同じ項目で毎回値段が変わることはありません。
ここは業者ごとに違うので、最後は作業の内容やグレードと合計金額で判断してもらうのがいいだろうと思います。
では作業内容について説明しますね。
・トーラー作業

いきなり高圧洗浄したいところですが、2階のキッチンは外の桝から高圧洗浄などで詰まりを抜くことはできません。
排水管は詰まっているため上流側からノズルを入れて水を噴射すると全部逆流して手前の排水口から吹き出しますので、対策をしないと下の階に漏水して事故になってしまいます。
さて、作業はまずカチカチに詰まった脂にトーラーで穴を開けて水を流れるようにします。
水が流れるようになれば、高圧洗浄での逆流による事故のリスクを大幅に減らすことができます。
ちなみにこの作業は床下部分の横引管がメインになるので5m以内のことが多く、今回の見積例ではトーラー作業延長の追加料金はありません。
・高圧洗浄作業

水が流れるとはいえ、高圧洗浄で剥がれた脂が先で詰まればすぐに水が逆流してきます。
作業は逆流対策とともに細心の注意を払いながら慎重に進めます。
もし詰まってしまったら、再度トーラーを入れて詰まりを抜いて高圧洗浄するという地道な作業になります。
逆流水をシンクにためながら高圧洗浄する手法もありますが、万一シンクが満水になっても抜けない場合その処理が非常に面倒なことに加え、排水ホース接続部から漏水すると大事故につながりかねないので、特に築年数がいっている物件では簡単に抜けない前提で大着せず慎重に作業します。
高圧洗浄は横引の先、縦管や地面下の主管も洗浄するので長さに応じた追加料金がかかります。
・管内カメラ確認作業

キッチンの排水管をきれいにする作業の最大の肝は確認作業です。
詰まりの再発保証を心配するくらいなら、目で見て「詰まるわけがない」状態を確認するのがいちばんです。
最初に書いたように、取り残していても作業直後にはちゃんと流れることはよくあります。
でも、カメラで見るとため息が出るような取り残し状態であることもまた常です。
カメラを使用すると金額は高くなりますが、見えてしまうがゆえに作業時間も飛躍的に増加します。
取り残した部分に集中的に高圧噴射して脂を剥がしたり、剥がれてエルボに引っかかった脂をトーラーで押し流したり、とにかく取り残しによる再発がないよう丁寧に作業していきます。
さらに作業が終わった時点で勾配不良などの劣化や不具合なども一緒に確認していただきます。
だいたい2~3時間の作業となることが多いのですが、場合によっては丸1日なんてことも過去にはありました。
現在は作業ツールのアップグレードや技術の向上で長時間作業は減りましたのでご不便をおかけする時間も短縮しております。
ここまでの作業で合計が61,600円となりますが、20年を超えるような物件では脂の固着がひどく高圧洗浄ではどうしても取れないことも稀にあるため、再発の可能性が考えられる場合フレックスシャフト®による完全除去の追加のご提案もできます。

フレックスシャフト®はチェーンノッカーと呼ばれ、先端のクサリが高速回転して排水管に固着した油脂や尿石、木の根などを強力に取り除くことができるツールです。
こちらも高圧洗浄と同じく、カメラとの組み合わせで初めてその実力が発揮できます。
いかがでしたでしょうか。
築年数が10年前後なら脂の固着も20年の物件ほど強固でないことが多く高圧洗浄でだいたい落とせるので上記見積で収まることがほとんどです。
一方で取り残しは後に悪影響が出るのでカメラを使うなどしてしっかり取り除くことが重要です。
同じ詰まり除去作業でも、仕上がりは施工業者ごとに大きく異なります。
求める作業品質やご予算に応じてご検討いただく参考になれば幸いです。
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写真や動画を送っていただくと状況が把握しやすいためより的確な回答ができると思いますのでぜひご利用ください。






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