不当な高額請求事案はこうして起きる(トイレ編)
- ASAHI DRAIN
- 8月12日
- 読了時間: 3分
更新日:8月27日

大きな金銭トラブルに発展するのはトイレの詰まりが多めのようですね。
若い方は夜中に呼んだ業者とのトラブル、高齢者は日中でも…
まず最初の段階で『悪質』な業者はとても『良心的』です。
安く済む薬剤投入、定番のローポンプ作業をやりましょうと提案します。
金額もそれぞれ1万円に収まるくらいの、想像の範囲内で見積を書きます。
いっぽう私の場合ですが、まず全部見ます。
特に戸建なら、最初の段階で外の桝も開けて点検します。
ここで原因が外にあるとわかればいきなり高圧洗浄でいいわけで、意味のない作業も料金も発生しません。
カメラ不要で距離の追加も必要なければ高圧洗浄作業19800円で終了。
悪質な業者は薬剤5500円、ローポンプ8800円、便器脱着27500円になにやら怪しい衛生費などの諸経費が乗って、この時点で5万円を超えていたりします。
で、ここまでやって排水管の詰まりだと言い始めるのです。
仮に私が同じことをして最後に排水管の詰まりと断定した場合、無駄な作業だった薬剤とローポンプ料金はなし、外の桝から高圧洗浄できるなら便器も外す必要はなかったということでこのお金ももらいません。
が、これでは赤字なので最初にしっかり見て必要な作業だけするのです。
とはいえ、やった作業の料金を取るのが『悪質』なのではなく、問題はここから。
実は、ローポンプで抜けないとさんざんがんばっていたはずの詰まり、便器を外すと決めた時点で抜けていたりします。
劇物扱いの薬剤が溶けた危険な汚水なんて触りたくないので、便器を外す前に流しちゃえってことでローポンプでスパッと抜いて流しちゃうんです。
そう。高額料金への第一歩、便器を外すために抜けない演技していたんです。
そして外した便器はカラッポ。さっき抜いて流しちゃったんだからそりゃそうです。
「お客さーん、便器じゃないですね、排水管で詰まってます」
ここからは一般の人には未知の領域、見積も一気に高額になります。
ドリルとかトーラーとか高圧洗浄とかいう項目が登場し、これまでの分とあわせて軽く10万を超えるような金額になってきます。
中には30万なんてのもあったようです。
ここまでで、うちなら高圧洗浄で19800円だと思いがちですが、それはあくまで桝や排水管で詰まっていた場合。遡っていくとローポンプで演技をしていたという部分にたどり着きます。
演技をしていたということはローポンプ案件なのでうちなら5500円、横浜市外(神奈川県内)でも8800円です。
交通費などの諸経費をいただいたとしても、深夜・出張交通費・駐車場など無料、ウェブ割引5000円の『悪質』な業者より安いと思いませんか?
実際ほとんどが普通の良心的な業者だと思いますが、そんな業者は原則昼間に対応するのが普通です。
どうしても夜に呼ぶときは、トラブル前提で考えた場合大手なら、訪問するスタッフの質はともかく会社としてはクーリングオフも含めて最後まで対応するはずです。
トイレが詰まって困った場合はいったん冷静になって、夜ならタクシーでビジネスホテルに行きひと晩泊まって翌日普通の業者に依頼をかけるほうがずっと安く上がるくらいの考え方ができれば嫌な思いもしないんじゃないかと思っています。






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