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トイレの排水管が詰まる件…

  • 執筆者の写真: ASAHI DRAIN
    ASAHI DRAIN
  • 5月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月1日

こんにちは、アサヒ排水サービスの清水です。

『トイレが詰まった』

大きく2通りのパターンがあります。

便器内での詰まりとその先の排水管や桝の詰まりです。

大量のブツを流すと便器を通り抜けずに詰まることがあります。

この時はラバーカップや、業者ならローポンプでなおせることがほとんどです。


これよりやっかいなのがもう一つのパターンです。

排水管や桝での詰まりの場合、自力での解消が困難なことも。

排水桝での詰まりはじめなら、起点の部分が確認できれば栓の役割をしている汚物を取り除くことで一気に流れますが、便器の水位がゆっくり下がる(水だけが抜ける)状態だとだましだまし使ってしまう方がいます。

すると固形物は残って折り重なりながら水分だけ抜けていくことをを繰り返すので、排水管内は汚物が脱水されて長い距離ぎゅうぎゅう詰めになり、もはやポータブルの高圧洗浄機レベルではラチがあかないほどの詰まりになってしまいます。

しかもこの状態で水を流すのをやめて長時間放置すると、さらに脱水が進んで解消が非常に困難なな詰まりになってしまいます。

こうなると、水量と水圧が十分にある強力な高圧洗浄機や、前方噴射で効率よく汚物を突き崩せるノズルなど高い要求レベルに対応した機材なども必要になってきます。


さて、詰まりが取れた後、きれいになった桝を見ながらほっと一息ついたお客様から受ける質問があります。

「今後は詰まらないように排水管を定期的に高圧洗浄したほうがいいのですか?」

業者によって答えが分かれるようですが、私の答えは

「必ずしもその必要はありません」

です。

トイレの排水管が詰まるのはキッチンのような管内が細くなる汚れが原因ではないことがほとんどだからです。

ただ、たいていの場合は詰まる原因があるため、繰り返さないためにはその原因を取り除く必要があります。


高額な作業になりがちな排水管や桝での詰まり発生の、最も多い原因が排水桝の経年劣化です。

30年以上前に設置したコンクリート桝は、そのすべてが耐用限界を迎えています。

底の溝部分はコンクリートが荒れてザラザラなので紙などが引っかかりやすく、排水管との接続部もずれて隙間ができたり穴が空いたりしています。

汚水が漏れると木の根が侵入することもあります。


続く原因としては排水管の逆勾配です。

あまりにひどい場合は滞留によって詰まりが始まりますし、わずかな逆勾配でも水が溜まる部分には尿石が固着して、詰まりが頻発するようになります。

このような場合は新しい排水管を引き直すか、尿石ならフレックスシャフトで粉砕回収すれば詰まりは解消されます。


ちょっと稀なケースとして、持病の薬の影響があります。

糖尿や高血圧のくすりの一部に、排水管内にゼリー状の黒い物質が分厚く付着して詰まり頻発の原因となるものがあります。

これらは高圧洗浄とカメラの組み合わせで取り残さないよう丁寧に取り除くことで解消できます。


こんな感じで、便器内とその先の排水経路の詰まりについて紹介してみましたが、しっかりとした調査で原因特定しなければ適切な処置にたどり着けません。

なかなか解消できない詰まり癖にお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談いただければと思います。

 
 
 

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